好転反応について
悪い姿勢を続けて骨格が歪んだり、ストレスなどによって筋肉が拘縮した状態が続くと、神経の圧迫や血液・リンパの流れが滞り、次第に回復力や免疫力が低下していきます。
この状態がさらに続くと、疲労の回復が睡眠だけでは取りきれず身体に蓄積されていき、この状態で無理に行動することは、交感神経(昼間活動する時の自律神経)を優位に働かせ、緊張状態が続くリラックスできない状態となってしまいます。
そうなると睡眠の質も落ち、疲労はどんどん蓄積されるという悪循環が起こり、やがて痛みや不調となって現れてきます。
あなたが腰痛や肩こりなど慢性的な不調を抱えていたと仮定して、整体やカイロプラクティックを受けたとします。
そうすると施術による刺激を受けて身体が反応し、痛みや不調のある異常な状態のバランスから正常なバランスへ、治りにくい慢性的な疾患から、治りやすい急性的な疾患へと身体を戻そうという変化が起こります。
この身体が変化しようとする反応のことは「好転反応」や「調整反応」と呼ばれています。
好転反応の種類
- 弛緩反応
- 過敏反応
- 排泄反応
- 回復反応
弛緩反応:だるい・眠いなど好転していく前段階で、身体の各部のバランスが完全ではない状態。悪い姿勢から良い姿勢に身体が慣れるまで、今まで痛みのなかった部位が多少痛むこともあります。
過敏反応:便秘や下痢をしたり、痛みが強くなったりし、慢性化していた症状が好転する時に現れます。
排泄反応:体の恒常性の維持が正常になり始め、体内の老廃物や毒素を排出し出します。汗・尿・便・皮膚の吹き出物などとして体外に出されます。
回復反応:一時的に痛みやだるさ等が出ます。血流・神経の働きが改善され始めたときに現れ、身体が正常になるとなくなります。
好転反応の主な症状
- だるい
- 眠い
- 倦怠感
- 便秘
- 下痢
- 発汗
- 痛み
- 腫れなど
痛みや不調の期間が長く回復力が低下している方ほど、好転反応を強く感じる傾向にあります。
また、好転反応が起こっていても感じない方も多く、反応が出ないからと心配する必要はありません。(私は鈍感なので多分このタイプ)
好転反応を感じやすい人
- 症状の重い人・症状が慢性化している人
- 長期間薬を服用している人
- 強い薬を服用している人
- 食品添加物や加工食品を長期間摂取した人
- 肉や脂肪の多い食事を摂り続けている人
好転反応が起こるタイミングは早い人で施術の数十分後、一般的には初めて施術を受けた翌日が多いようです。
期間は個人差はありますが、二日か三日後くらいで治まると一般的には言われています。
当整体院のお客様の中には、三回目の施術後に反応を感じたり、症状が改善されていき施術内容を変更した際に再び反応を感じられた方もおられるので、感じ方は人それぞれといったところでしょうか。
好転反応が出た時は
- たくさん眠る
- 体を冷やさない
- 食べ過ぎない
- 常温の水をしっかり飲む
- お風呂はシャワーだけにする
以上の点に注意してお過ごしください。
痛みは軽くなったのに、今までにない突然の変化に驚かれ、不安に感じることもあるかもしれませんが、これは身体が治癒していくためのステップであり、今まで頑張って無理をさせてしまった身体が、回復に向けて動き出した証拠でもあります。
回復にはリラックスして休息をとることが必要不可欠なので、好転反応が出ている間は無理をせず身体を休めてください。
もし分からないこと、心配なことがありましたらお気軽にお問合せください。
TAGS: その他 | 2015年3月25日