白衣姿は子供の天敵?
腰痛の改善のためご予約いただいたお客様が、お子さんを連れてのご来院とのことでしたので、人形やおもちゃを用意してお待ちしておりました。
「こんにちはー」と明るい声と共に入り口のドアが開き、お客様と共に今回の主役でもあるMちゃん(1歳7か月)が、ベビーカーに乗せられ登場です。
と次の瞬間、白衣姿の私を目にしたMちゃんが、
「うわぁあああーーん!!」
と大号泣。
お客様曰く、
「2、3か月おきに予防接種があるから、白衣を着た人を見ると、いつもこうなんですよ。」
どうやら予防接種の恐怖から白衣姿がトラウマになってしまっているようです。
今では医師が私服で診療する病院も増えているようですが、看護師さんまで私服だと、スタッフなのか患者さんなのか見分けがつかなくなりますから仕方ないですかね。
その後、人形を手渡してみても、なだめても効果はなく、最後はママにしがみついて号泣の繰り返しで、なかなか施術に移れません。
このままでは埒が明かないので、
「気分が落ち着くかもしれないので、周りを一回り歩いてきます。」
と、お客様がMちゃんをベビーカーに乗せたところ、あれだけ泣き叫んでいたのが嘘のように、ピタリと泣き止みました。
『このまま大人しくしていてくれるかな?』
との淡い期待と共に、赤ちゃんを連れて来られた時のように、ベビーカーを施術ベッドの横に据え、施術をしてみることにしました。
しかし、お客様がベッドに横になられた途端、わずかな期待も儚く消え去り、再び院内に轟くMちゃんの泣き叫ぶ声。
こうなると手の施しようが無いため、初回はMちゃんには気の毒ながら、泣き疲れて泣き止んでくれることを期待し、施術を開始しました。
それから10分ほど泣き続けていたでしょうか。
泣き疲れて施術終了まで眠ってくれたおかげで、何とか無事に施術することができました。
Mちゃんが慣れてくれるのが一番ですが、早いところ対策を考えなくてはなりません。
Mちゃんが2回目に当整体院へやってきた日はポカポカ陽気だったのもあり、到着前にお昼寝タイムに突入。
前回とは異なり、すんなりと施術を開始することができました。
しかしMちゃん。施術最後の頭蓋骨を調整している時に目が覚めたようで、寝ぼけ眼で白衣姿の私を確認すると、
「ひぃぃいいーーん!」
と、今にも泣きだしそうな声を上げたため、すかさずカーテンの裏に身を隠し事なきを得ましたが、慣れてもらうのは時間が掛かりそうです。
お客様に施術後の説明をしている際にも、観葉植物の隙間から睨むように警戒するMちゃんの視線が私に突き刺さります。
毎回都合よくお昼寝ということにはいかないので、次回来院されるまでの間に対策を講じてみました。
やはり白衣の「白」はNGということで、白以外の色付きの施術着が必要。
病院で薄いブルーやピンクの看護士さんを見ているかもしれないので、色付きでも淡い色は効果が薄そう。
ということで、紺色の白衣(おかしな言い方ですが)を用意し、3回目の来院時に着用してみました。
すると、お昼寝タイムに突入直前で眠気MAXな状態で到着したMちゃんでしたが、愚図ることも泣き出すことなく、おもちゃに関心を示してくれました。
お客様も、
「2日前に風邪をひいて、病院に行った時には大変だったんです。」
とのことで、このカラー白衣の着用は大成功でした。
懸念していたのは、ママに構って欲しくて愚図ってしまうことでしたが、ボールやおもちゃで遊ぶことを楽しんでくれて、ホッと一安心。
途中、ブロックで骨盤の調整をしている間や、施術終了後にお休みいただいている間に、一緒にボール遊びをしたりしながら、Mちゃん一人でママの施術が終わるまで良い子にしていてくれました。
お客様が連れて来られる『お子さん』も、赤ちゃんから幼稚園児までと幅広いため、その時期により嗜好や行動が変わってくるので、見ていて楽しいのですが、こちらも工夫をしていかないといけませんね。
これからも、お子さんが楽しく待つことができ、お客様には家事や育児のことを忘れてリラックスした時間をお過ごしいただけるよう、少しずつ改良していきたいと思います。
TAGS: その他 | 2015年4月23日